Android同士でのセットアップ用ケーブルに、どんなものを買えばいいのかわからない!という声を聞いて少し調べてみました。結構難しい話が多かったのですが、なるべく簡単にまとめてみたいと思います。
USBコネクタの種類
通常Android端末はUSBという通信規格のケーブルが使われています。
USB規格というのは、PCやデジカメ、ビデオ等でも幅広く普及している通信規格です。現在1.1、2.0、3.0、3.1、3.2まであり、数字が大きくなるほど通信スピードが速くなっています。
そして、そのUSB規格に合うコネクタには様々な形状があります。
オリジナル画像=Wikipedia掲載:Types-usb.svg(作者:Bruno Duyé)、USB-Typ-C-Stecker(作者:Andreas Pietzowski)、USB 3.0 Micro-B plug.png(作者:Tosaka) and いらすとや
この中でAndroid端末に関わってくるのは、Type-A、Type-C、Micro-Bの3種類です。
ちなみにiPhoneのLightningケーブルはApple独自規格なのでUSBではありません。
コネクタの大きさは、Type-Aが一番左、Type-Cが真ん中、Micro-Bが一番右くらいです。
通常、Android端末の付属ケーブルの片側は【USB Type-A】になっていて、PCと接続したりACアダプタに挿して充電します。
【Type-C】と【Type-Micro-B】
現在のAndroid端末には、USBポート(差し込み口)が2種類あります。
【USB Type-C】
比較的新しい(2015年7 月以降)端末についているタイプです。このUSBコネクタはPC等にも使われています。
【Type-Micro-B】
【USB2.0のType-Micro-B】で従来のタイプです。今でもこのタイプのAndroid端末は発売されています。形状は似ていませんが同じ名前のMicro-BはUSB3.0もありますので注意してください。通常Micro-Bといえば【USB2.0のType-Micro-B】を指すことが多い為、【USB2.0】と書いていない製品もあります。
【FRep端末】と【設定端末】をOTGアダプタで繋げる
FRepを使う端末 =【FRep端末】、もう1台のAndroid端末 =【設定端末】とします。
【設定端末】→【OTGアダプタ】+【USBケーブル】→【FRep端末】で繋げます。
OTGってなんだろう
USB On-The-Go(=略してUSB OTG)とは、USB機器どうしを直接接続するインタフェース規格です。ちょっと難しいのですが、要するに「OTG機能によって【設定端末】のホスト機能が使用できる様になる」と解釈しました。
Android端末同士がケーブルで繋がっていても、OTG機能がない場合は「繋がらない」という事です。最近はPCにも【USB Type-C】が使われているため、両端が【USB Type-C オス】でOTG機能のないケーブルもある様ですので注意してください。
製品によって名称はバラバラで、OTGケーブルやUSB(ホスト)ケーブルと記載されています。ケーブルがなく、OTGアダプタだけの製品もあります。【OTG】【ホスト機能】等の説明があればほぼ大丈夫かと思いますが、中には使えない商品もある様です。
【設定端末】のコネクタ形状を確認する
【FRep端末】側は付属のUSBケーブル(要データ通信可能ケーブル、充電専用は不可)を利用できます。よくあるUSBケーブルで片側のコネクタは【USB Type-A オス】です。
【設定端末】のコネクタ形状に合わせて、OTGアダプタを用意します。
■【USB Type-C オス】-【USB Type-A メス】のOTGアダプタ
■【USB Type-Micro-B オス】-【USB Type-A メス】のOTGアダプタ
【FRep端末】側のUSBケーブル【USB Type-A オス】に繋ぎたいので、OTGアダプタの片側は【USB Type-A メス】になります。
耐久性や動作保証などはわかりませんが、Type-Bならば100均にも売っています。
繋ぎ方
【設定端末】→【OTGケーブル】+【USBデータ通信ケーブル】→【FRep端末】
まず、【OTGケーブル】と【USBデータ通信ケーブル】を繋げます。
【OTGケーブル】を【設定端末】に繋げ、
【USBデータ通信ケーブル】を【FRep端末】に繋げます。
【OTGケーブル】を【FRep端末】に繋げても動きませんのでご注意ください。
1本で出来るケーブルもある
■ OTG(ホスト機能)対応ケーブル[microUSB(オス)-microUSB(オス)]
※【FRep端末】【設定端末】共に【Type-Micro B】の場合に使えます。
こちらは2本のケーブルを使わずに、1本で繋げることが出来ます。
FRepセットアップ時に、バッテリの経年劣化などで電源供給が不足してUSBデバッグ接続の通知が点滅(セットアップ失敗)する場合、こちらのケーブルで成功する可能性があるそうです。
コメント
これって設定端末が普段使っているメインスマホでFrep端末がツムツムの自動送信するためだけのスマホってことですか?
また、両方のスマホがtype-cの時はケーブルはどんなつなぎ方になりますか?日本必要ですか?
当記事をご覧ください→OTG(USBホスト)ケーブルについて
https://autofrep.net/usbcable/