Llamaを使ってやること(=動作)の基本は次の3つです。
1.端末の画面をオンにする
2.FRepキャンセルをする
3.フルオートのプログラムを実行する
これらの動作を周期に合わせて繰返し実行する為のイベントを作成します。
こちらの記事で説明することは全てイベントタブで行います。
イベント作成
イベントを分けて待機を入れる
条件:自分の都合に合わせます
動作:(1)画面オン-暗め(画面のみ)
(2)Llama変数-ツム変数を「2」にする
(3)アプリの起動「Frep」
高度機能:イベントを繰返す(繰返し間隔1時間x分)
条件:Llama変数-ツム変数が「2」なら
動作:(1)アプリの起動「Llama」
(2)Llama変数-ツム変数を「3」にする
(3)音楽/メディアの音量を0に(省略可)
高度機能:イベントを遅らせる「5秒」
条件:Llama変数-ツム変数が「3」なら
動作:(1)アプリショートカット-FRep「***」を実行
(2)Llama変数-ツム変数を「」にする
高度機能:イベントを遅らせる「5秒」
この様に3つに分けたイベントを作成します。
3つに分けるのは、画面オン→FRepプログラム実行までの動作の間に数秒の待機時間を設け、Llamaでの動作を確実に実行する為です。
待機時間がないと動作が不安定になり、うまく動かない場合があります。
↓—–待機5秒(※1)
FRepキャンセルをする(FRepアプリ起動)
↓—–待機5秒
(FRepを実行できるLlamaを起動)
↓—–待機5秒
フルオートのプログラムを実行する(※1)イベント作成例では待機無しで作成しています。もしもFRepプログラムが実行中の場合は画面オンが不要の為です。私の環境では問題なく動いていますが、FRepパネル表示に問題がある様ならば更にイベントを分けて待機を入れて下さい。
待機時間を作る為には、イベントをいくつかに分けて【イベントを遅らせる】という「高度機能」を使います。そして、イベント2とイベント3の発動条件にはLlama変数を使います。
↓
イベント2でLlama変数が「2」になったことにより発動
新しいイベント作成
それでは、イベントを作成していきます。完成したらRイベント1~3(オレンジ枠)の様になるはずです。
画面下にある【+】ボタンをタップして新しいイベントを作成します。
まずはイベント名をタップして、わかりやすいもの(ひとまず「イベント1」)に変えておきましょう。
終了するときは、端末の戻るボタンでイベント一覧の画面に戻ります。
再び編集するときは、イベント名をタップしてください。
イベント1【条件追加】
どの様な条件にするのかは自分の都合に合わせます。通常はずっと条件を一致させて動かし続けられるものが良いでしょう。
使えそうな条件をいくつかご紹介します。
機内モード
【機内モード:有効】ずっと条件を一致させたい場合に。
場所に入る/居る
【場所に入る/居る:家】ずっと条件を一致させたい場合に。
イヤホンが外れた
ずっと条件を一致させたい場合に。自宅以外で使用する場合に良いかもしれません。
時間
時間を指定しますが、繰返しが1日に1度リセットされる為、注意しましょう。
例えば22:00~21:59で指定した場合、毎日22:00に繰返しがリセットされて再スタートします。
61分周期で繰返している場合は22:00にスタート→21:23に23回目がスタートされます。次は22:24が良いのですが、時間指定をしている場合は22:00にスタートされます。
この為、時間指定は次の様な場合のみ手動で設定すると良いでしょう。
(1) 月曜日の0:00~13:00まで
(2) トラブル等で次回繰り返し時間を変更したい時
※但しその時間を過ぎたら元に戻しておくのをお忘れなく!
曜日
曜日指定は、繰り返しが0時にリセットされますので注意しましょう。
例えば「火」「水」「木」と連続で指定(チェック)しても、毎日0時に繰返しがリセットされて再スタートします。
この為、通常は曜日指定を使わない方がよいでしょう。
画面オン
画面オンはその都度発動されてしまうことになりますので条件としては不向きです。
Wi-Fiネットワーク接続
Wi-Fi接続は、稀に途切れてまたすぐに繋がる場合などにも発動されてしまいますので、条件としては不向きです。
Llama変数
自分で指定したLlama変数に動作で値を入れて使います。
条件追加方法
【条件追加】をタップします。
※間違えた場合は【消去】をタップしてから、作成した【条件】【動作】をタップすれば削除されます。
たくさんの条件の中から、自分の都合に合わせたものを選択してください。
【動作追加】端末の画面オン
スリープしている端末の画面をオンにします。
この時、端末の画面ロックがあるとロック解除の操作が必要になりますが、送信機は家の中で使うものですから画面ロックは不要です。
端末の電源ボタンを押して画面オンにした時に、認証画面やパスワード、スワイプ等がある場合は、すぐにホーム画面が出る様に、あらかじめ画面ロックを解除しておきましょう。
通常は、端末設定-セキュリティ又は画面の中に【画面ロックなし】の設定があります。そこにない場合は、機種名+画面ロックで検索してみて下さい。
Huaweiの一部の端末は少し特殊で、開発者向けオプションの中に【画面ロックなし】があり、その設定が変えられるのは端末初期化直後だけとなりますのでご注意ください。
【動作追加】をタップします。
【画面オン】をタップします。
送信機ですから暗めで良いでしょう。
※端末設定でも画面の明るさを暗めにしておくと、消費電力が抑えられて端末の冷却に効果があります。
【動作追加】Llama変数
次のイベント2の発動条件となるLlama変数を指定します。
【動作追加】→【Llama変数】をタップします。
自分で好きな変数名をつけて構いません。
但しイベント1.2.3全てに同じ変数名を使います。ここでは値を数字にしておきました。
【動作追加】FRepキャンセル
何らかのトラブルでFrepプログラムが動き続けている場合にFrepキャンセル(=プログラムの実行を中断)をします。
FRepは1つのプログラムしか実行できません。プログラム実行中に別のプログラムを実行しようとしても、「× FRep:現在処理中のため再生できません」というメッセージが出て、先に実行されていたプログラムが継続されます。
通常ならば、フルオートプログラムは数十分で終了しているはずですが、何らかのトラブルで(無限ループに嵌っている場合など)プログラムが終了できていない場合もあります。
その様な時に、FRepキャンセル(=プログラムの実行を中断)をしてから、新たにプログラム実行をすることにより、正常に送信出来る可能性が出てきます。
FRepキャンセルは3つのやり方があります。
おすすめは、Frepパネル未表示トラブルの回避ができるFRepアプリ起動です。
Frepアプリ起動
FRepはFRep自身のアプリ上では実行できない仕様の為、FRepアプリを起動すると「現在のアプリでは操作できません」というメッセージが出て、プログラムの実行が中断されます。
アプリ起動によりFRepパネルが表示されますので、端末再起動後にFRep起動し忘れた時等のFrepパネルが表示されていないトラブルも回避できます。
※画面をFrepアプリ→Frep動作可能の別アプリ(Llama等)に変える為にイベントがひとつ追加で必要です。
【動作追加】→【アプリの起動】をタップします。
【FRep】をタップします。
Localeプラグイン
Llamaの動作に【Localeプラグイン-FRepショートカット:FRepキャンセル】を入れることで、FRepキャンセルが出来ます。
画面オフ
画面オフでもFRepキャンセルが出来ます。android設定に変更が必要です。
※android6.0の場合:設定→詳細設定→セキュリティ→端末管理
周期に合わせて繰り返す
イベントを繰り返すには2つの方法があります。
【イベントを繰り返す】
「高度機能」の【イベントを繰返す】を使います。
1分単位での繰り返しが可能です。
【高度機能】をタップします。
【イベントを繰返す】にチェックを入れて、【繰返し間隔】をタップします。
自分の周期に合わせて設定します。
端末の【戻る】ボタンで戻ります。
これで【イベント1】が完成しました。
【イベントを遅らせる】
「高度機能」の【イベントを遅らせる】とLlama変数を組み合わせる方法でも繰返すことが出来ます。こちらは秒単位での指定が可能です。
若干イベントが複雑になりますが、手動でのイベント発動指定がやりやすく月曜日の変則指定も出来ます。
【イベント2】作成
次に【イベント2】を作成します。
【条件追加】
条件にはイベント1で設定したLlama変数を使います。
【条件追加】→【Llama変数】
【>】をタップすると、設定済みのLlama変数が表示されます。
一文字間違えても動作が出来なくなりますので、なるべく【>】から選択して指定した方が間違いがなくなります。変数の値も【>】から選択しましょう。
【動作追加】アプリ起動Llama
FRepキャンセルの為に起動したFrepアプリから、画面をFrep動作可能の別アプリ(Llama等)に変える為のものです。
【動作追加】→【アプリの起動】→【Llama】
【動作追加】Llama変数
次のイベント3の発動条件となるLlama変数を指定します。
【動作追加】→【Llama変数】
【>】をタップして、イベント1と同じLlama変数の名前にします。
値は新しく「3」にします。
【動作追加】音楽/メディア音量
私はたまに送信機の音量UPして元に戻すのを忘れるので、音量0の動作を入れています。こちらは省略可能です。
【イベントを遅らせる】
発動までに待機を5秒入れます。
「高度機能」→【イベントを遅らせる】
【条件が変わった場合は中止】にもチェックをつけておきましょう。
トラブルでLlamaが止まった時に待機(xx:xx:xxまで待機)が残ってしまう場合がありますが、ここにチェックがあると、待機が残りません。
5秒程度で良いでしょう。
以上で【イベント2】が完成しました。
【イベント3】作成
同じ様に【イベント3】を作成します。
【条件追加】
条件にはイベント2で設定したLlama変数を使います。
【条件追加】→【Llama変数】
【動作追加】フルオートプログラム実行
【動作追加】→【アプリショートカット実行】→【FRepショートカット】
ここでフルオートのプログラムを指定します。
Llamaアプリから実行されますから、プログラムは【常に再生】にしておきましょう。
もしもプログラムを新しく変えた場合は、もう一度指定をやり直してください。
■プログラムのラベル名を変更→やり直し不要
■元のプログラムを削除して新しく作成し、ラベル名を元のプログラムと同じにした→ショートカット指定やり直しが必要
■保存したプログラムをファイルから取り込みした→ショートカット指定やり直しが必要
【動作追加】Llama変数
念の為、Llama変数を「」(なし)にしておきます。
【動作追加】→【Llama変数】
但し、こちらのLlama変数はなくても動くはずです。
【イベントを遅らせる】
【イベント2】と同様に発動までに待機を5秒入れます
以上で全てのイベントが完成しました!
イベントの発動方法
イベント画面では、条件が満たされているものは緑字で表示され、条件が整っていない場合には赤字で表示されます。その表示が赤字から緑字に変わった瞬間にイベントが発動されて指定された動作が実行されます。
条件が2つ以上ある場合には、基本的(トリガー条件が未指定の場合)に全て緑字になった瞬間にイベントが発動されます。
元々緑字のものはイベントは自然にスタートしません。一旦赤字にするか、又は手動で【動作させる】必要があります。
※繰返しの場合は次の時間が来た時にイベントがスタートします。
手動で【動作させる】方法
そのイベント名を長押ししてメニューを表示させ、【動作させる】をタップします。
条件に時間指定を追加する方法
次回発動時間を変えたい場合
元々の条件はそのままにして、次回発動させたい時間~任意の時間までの時間指定だけを追加します。
繰返しイベントの場合は、端末の【戻る】ボタンで戻る際に、今すぐ条件を発動するかどうかを選べます。ここで【はい】にすると、今までの繰返し時間がリセットされて新しい時間指定の条件で発動されます。
その時間になってイベントが発動されたら、時間指定は消去して下さい。消去しないと、指定時間終了時に繰返しがストップしてしまいますのでご注意ください。
月曜日に手動でセットする場合
通常のイベント1をコピーして、繰り返し時間63~65分の月曜日イベントを新しく作成して普段は無効にしておきます。
日曜日の夜に通常イベント1の条件時間を23時59分終了に修正しておき、月曜日イベントの条件の時間を任意の時間にセットしてスタートさせます。
日曜日の夜〜月曜日の正午まで動かしたら、手動で通常イベント1の条件時間を消去してスタートさせ、月曜日イベントを無効にします。
Llama変数の値を消去する方法
Llama変数の値が緑字の場合に、値を消去して赤字にさせる方法です。
何かの拍子におかしくなって直せなくなった場合などにお使いください。
左下のLlamaマーク(青枠)をタップします。
Llama変数をタップします。
又は、Llamaマークの代わりに端末メニュー【Ξ】からLlama変数を出してもよいです。
【やり直す】をタップします。
【はい】でLlama変数が消去されて、条件の緑字のものが赤字になったと思います。
少し長かったですが、イベント作成と操作方法の説明は以上です。
遅延による繰返し方法と、月曜日に周期を自動で変える方法はこちらをご覧ください。
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